岡山市に完成したばかりの施設の見学をさせていただきました。
身体状況や障がいの種類によって使い分けられるよう
いろいろなタイプのトイレが設置されています。
小便器でも子供用が設置されているところが多いですし
手すりの位置も変えています。
単にマニュアル通りの取付寸法ではなく様々な方々の使用を
想定されているようです。
もちろんそれができるだけのスペース、予算があってのことですが。

昨年12月の話で恐縮ですが・・・、
公認ホームインスペクター試験の無事合格しました。
ホームインスペクターとは住宅診断士とも呼ばれ、住宅の欠陥や劣化状況を
チェックし、メンテナンスの箇所、方法、時期や費用をアドバイスする専門家です。
試験は四択のマークシートで90分で50問あります。
不動産関係の問題もあり勉強しとかないとわからなかった問題も結構ありました。
建築関係の問題は、正直建築士としては知っていて当たり前という問題がほとんどですが・・(^_^;)
たまに試験というものを受けると気が引き締まっていいものです。
手のの不自由な利用者さんが、手すりは握れなくて腕に掛けて(巻きつけて?)
使うのでクッションのようなものを付けてほしい、との要望がありました。
いろいろ探してみて、肌触りや手すりの曲面に取付易いものということで
発泡ゴムの保護材というものを使用してみました。
当初、強力両面テープで接着していたのですが、
使用しているうちに徐々にはがれてしまったので、再度テープを増やして貼り付け
マジックバンドのようなもので縛りました。
トイレの立ち上がり用に手すりが必要になったが、合う寸法のものがない。
前に出っ張る寸法が大きいものがなかなか無いのである。
そこで構造用合板28mmの切れ端をジグソーでくり抜いて作った。
便器の前に取り付けたのだが、下の方は便器から立ち上がる時に掴むので
前への出っ張りが大きく、上は立って便器のふたを上げる時に掴むのに役立っている。
見た目もやさしく、手すり手すりしてない。
もちろんローコストでもある。
玄関に腰掛けるベンチが欲しいとの要望があったので特注で作りました。
ベンチの設置スペースをつくるため、下駄箱を小さくする必要があり
そのほうが金額がかさんでしまいました。
ベンチの下は立ち上り時に足が入るようにふさいでいません。
材料はタモの集成材で製作しています。
縦手すりも取付ています。